建築士に新築を依頼するメリットについて

建築士に新築を依頼するメリットについて

 

これから家を建てようと思っている方も、将来家を建てようかと思っている方も、どういう方法でどのように住宅を建設するかは悩ましいところでしょう。普段の買い物とは違い、住宅の購入は人生の一大イベントになり、一度購入した住宅はその後の資産にもなりますので慎重に考えなければいけません。

今回はそんな住宅建築を建築士に依頼するメリットなどについてお話しさせていただきます。

1.  一級建築士の資格とは

まずは、よく耳にする一級建築士がどのような資格なのかについてご紹介します。
「一級建築士」は国土交通大臣から免許の交付を得た国家資格で、街中にあるさまざまな建物の設計や工事監理を行います。安全性を意識して建物の設計図を書き、工事を進めていきます。

資格試験についても、一級建築士は実務経験が必要で、それがないと受験資格が与えられません。二級建築士の場合は建築学部で履修科目を取得すれば、実務経験の有無は関係ありませんが、一級建築士では必要になります。
このように一級建築士は高度な経験を積み、多くの知識を持ちあわせている必要があるのです。

また一級建築士の仕事には大きくわけて二つの仕事があります。
一つ目は設計業務。これは建設する建物の外観や設備、柱などの土台を細かく設計する業務になります。具体的なところでは照明やコンセントを配備する「電気設備設計」、給排水の役割を担う「上下水道処理設備設計」「配管空調整備」などになります。
二つ目は工事監理業務。一級建築士は設計をしたら完了ではなく、設計図通りに工事が進んでいるかをチェックしながら建築していかなければいけません。これを「工事監理」といい、建築士の独占業務と定義されます。その中で、二級建築士や木造建築士は行う工事監理の範囲が限られていますが、一級建築士の場合は行う工事監理の範囲には制限がないのも特徴の一つです。

また建物の中には一級建築士でなければ扱うことのできないものも存在しています。それは延べ床面積500平方メートル以上の建物で、百貨店、集会場、公会堂、劇場、協会、学校などが挙げられます。中には延べ床面積1000平方メートル超え、木造で高さが13メートル超えなどもあります。

 

2.  建築士に新築を依頼する際の相場

建築士に新築の住宅を依頼する際は、価格が決定している建売住宅と違い、ご自身で理想の住宅を構想し、それに見合った予算で建築を進めていく形になります。ですので、以下は建築士に新築住宅の依頼をして予算別でどのような住宅になるのかを解説します。

まず予算1,000万円での新築住宅は「シンプルな外観で全体的に費用を抑えた住宅」になります。まだ年齢が若く、デザインの凝った住宅は予算上難しいという方には1000万円台の住宅がおすすめになります。家に出窓をつけたり、ベランダをつけたり屋根や内装を工夫してしまうと費用がかさんでしまうので、それらはカットして必要最低限の設備で家を建てるのが重要になります。

続いて予算2,000万円台です。こちらは1,000万円の予算に比べて余裕があるので、住宅を建てる方の希望がある程度叶う予算になっています。ですが、あまりに詰め込みすぎると予算オーバーになってしまうことも多くあるので注意が必要です。

3000万円台になると希望した設備やデザインがほとんど叶う予算になり、間取りもご希望の間取りにすることが可能になるでしょう。小規模であれば中庭を設置することも可能になります。お風呂にはミストサウナをつけるなど、夢が広がりますね。以上が建築士に依頼してできる住宅の相場になります。

 

3.  建築士に新築を依頼する際のメリット

建築士に建設の依頼をするメリットの一つ目が、要望を大事に聞いてくれることです。家の建設は家主にとってとても重要な一大イベントで、建築士もそれをよく理解しています。ですから、要望やデザインについては徹底的に聞いてくれます。

二つ目は、金銭面の管理に透明性がありわかりやすいことがあります。建築士に依頼する場合は設計から費用が発生してきます。したがって金銭面の管理にはとても厳しく、不明な点などがあれば理解ができるまで丁寧に教えてくれます。

 

4.  建築士に新築を依頼する際のデメリット

建築士に新築住宅を依頼するデメリットは、時として職人の方の個性が強く出てしまうことです。多くの職人の方がこの仕事に熱意を持っていて、時としてその価値観が出てしまうことがありますが、しっかり相談をして設計をしていけば問題はないでしょう。

二つ目は、設計に比較的時間がかかる点があります。気になる設計期間ですが、最初の顔合わせから工事までは少なくとも半年以上かかると見込んでおいてください。やはり住宅建設は大掛かりなものになりますので、それだけの期間を割いてしっかり準備をしなければいけません。この点を留意して建設の話を進めていきましょう。

 

5.  まとめ

今回は建築士に新築の住宅の建設を依頼する相場やメリット、デメリットについてご紹介しました。マイホームを持つことは誰しもが憧れることですよね。そんな新築マイホームも建築士に依頼すれば多くのメリットがあり要望も親身に聞いてくれます。
これから住宅建設をお考えの方は、ぜひお気軽に『 櫟(いちい)工務店 』までお問合せください。